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AWEFの自作ボドゲ晒しブログ

ボドゲ関連はTwitterに書くことが多くなってしまったため、ここのブログはその他ゲームとかアニメとかいろいろです。

VRでいろいろ遊んでの感想など

先日、勢い余って買ってしまったHTC Viveで遊んだ経験を元に、VRゲームについてメモ書き的な長文を。

  • スクロール的な移動が基本的にNG

スィーっと移動するもの、歩くもの、車、レール上を動くもの、全て酔う。
慣れの問題の可能性もあるが、わりとFPSをやりこんでいる自分もNGだったので、これに慣れるほどやりこむ前提のゲームと言うのは厳しい。これは普及しない。

酔わない移動のためにはワープするしかない。
The Labを始めとして、いまのところほとんどのゲームで採用している。
今のところ、Portal Stories:VR が最も限りなく正解に近い。

  • ワープしたくない場合

歩くのは酔って死ぬ。ワープはリアリティがない。という前提で考えると、広大なマップを探索する系のゲームシステム・体験は無理。
逆に、狭い空間でいろいろなものをいじくる、というシステムは親和性が高く、そっちを深掘りすべき。
特にVIVEであれば5m×5mの空間で自由に行動できるので、これは今までのゲームでは全然できなかった体験。

「狭い空間での探索」をそのままゲームにすると、閉鎖された部屋からの脱出モノとかが良いと思う。
映画Cubeやファミコン時代のゼルダダンジョンやスパイ&スパイのイメージ。
部屋と部屋の移動は、ドアをくぐるアニメーションではなくフェードアウト/インする感じ。

部屋と部屋の移動をちょっと発展させ、鏡やガラスに触れるとその世界に入り込める、と言うシステムにすると、物理的な位置と自分の写っている位置に矛盾が少ないのでおそらく一番相性がいい。
とりあえず特許とってもいいレベルだと思う。

  • VRでFPSは不可能

上記の通り、「スクロール式に移動する」という動作が困難なので、一般的なFPSのシステムで対戦することは難しい。
直接撃ちあうガンシューティングみたいなシステムは可能だが、そのままではゲームにならない。
かといってワープを前提にすると先読みその他が困難だし、移動そのものが無いと当て放題になる。ヘッドショットを躱すために細かく頭を動かす、という行動が有効になるかもしれないが…。

守るべきものが別に存在していて(何か機械のコアとかVIPとか)、プレイヤーはそれをガードできる、という仕組みの方が親和性は高そう。
いずれにしても、いままのでFPS的なものをそのままVRで遊ぶ、というのは諦めたほうがいい。

  • チャンバラゲームの可能性

VRではFPSのような銃で撃ち合うようなゲームはイマイチ相性が悪い。
その一方、剣と盾を振りあうようなゲームはおもしろいかも。
敵と向かい合って、あらゆる角度から攻撃を受け、反撃する、という感覚がVRと相性がいい。
今までのゲームだと、多角的に攻撃を受けるといっても画面の端から攻撃判定が飛んで来る、というだけだったのが、本当の意味で多角的になる。

ただ、剣を前提とする場合、フィードバックが無いのでガードされても振りきれてしまう。これはパンチとか肉弾格闘戦全般の課題なのだが。
そこで、武器は全てライトセイバーのようなエネルギーを実体化したものにしておき、相手の盾(アンチフォールフィールド?)に防がれると刃自体が無くなってしまう、という仕組みにしておくとつじつまが合いそう。そういう意味でも剣のほうがいい。ヌンチャクとかでもいいけど。

さらに、向き合って剣を振りあうだけだと反射神経だけのゲームになってしまうので、何か特殊な武器も併用できる方がいい。
時限爆弾的なものや一瞬無敵になるとか。
いずれにせよ、疲れるので長時間遊べるゲームにならないが。

  • その他の対戦向きゲーム

ビリヤードとかボーリングとかダーツとか。思考停止な気もするが、今までのゲーム環境よりVRははるかに相性が良いのは事実。
この他テーブル系ゲーム、ハイテクジェンガみたいのもあるが、はたしてVRでやりこみたいと思うほど面白いものが作れるかは難しい気がする。

  • 文章の表現が難しい

字幕を出すのが違和感。視界についてくるのがなんか変な感じする。
また、一人称視点だと話しているのを聞く、というのが違和感。面と向かって話しかけられていることになんか無駄にプレッシャーを受けるんだよね。
ドラマ仕立てで、キャラクター同士が会話してるのを見てるだけ、っていうのは可能だけど、こんどはVRである意味が無いし。
というか全部セリフにしてしまうと一瞬聞き逃すと困る。いちいち聞き返す前提のゲームはどうかと思うし。

また、仮想空間で紙や看板に文字が書いてあっても、近づかないと読めない。
あたりまえなんだが、なんというか、めんどくさい。
今までのRPGの「しらべる」機能がどれだけ便利だったか、と実感させられる。

このあたりは感覚や作り込みや慣れだけの問題だと思うので時間の問題か。

というわけで、ストーリーテリング全般はゲーム制作側・プレイヤー側が慣れるまでは難しいと思う。
しばらくはナラティブな表現でストーリーを表現するほうがいいと思う。

  • VR中は他のものが見えない

要は、Wikiとか攻略サイトを見ることができない。
これは最近のゲーム文化に対してわりと大きいと思う。
ゲーム内のインタフェースなどをかなり親切にしてあげないといけない、と言う意味でもあり、謎解きなどをちゃんとやらせる、という意味にもなる。

あと、疲れたのでちょっと飲み物を。と言うのも難しい。
プレイ中、大きく動く可能性があるので近くにコップとかを置いておくのは危険だし、VRデバイス外して飲み物を取りに行くのは没入感が失われる。
チューブ型の飲料とかにニーズが生まれそう。

  • エロ

これについては単体の項目だけでも本文以上の長文になってしまうため詳細はまた別の記事で。
一言でいうと、動く等身大フィギュアを眺めてる感じ。

  • まとめ

ビデオゲームは技術の発展と共にその表現やインタフェースを洗練させ、数多くのゲームシステム(ジャンル)を切り開いていった。
しかし、その大前提はプレイヤーはディスプレイを通してゲーム世界を見る、というもので、それ自体はPongから3DS、4Kでも変わらなかった。
VRゲームはその大前提が変わるため、別の系譜としてこれから発展していく必要があると思われる。

これが、保守的なゲームプレイヤーにとってはおそらく理解が難しい。
格ゲー好きが、VRによって臨場感あふれる格ゲー体験ができるようになるわけではない。格闘技をテーマにした全く新しいゲームになる。
最も親和性の高いFPSですら、移動その他で大きな制約があり、別のジャンルになってしまう。RPGやレーシングも同様。ましてやその他のジャンルはどうなるか?

近いうちに今までのゲームから大きく変化した新しいゲームジャンルが生まれるが、はたしてそれがゲーム市場の一角を担うほどの巨大なものになるかは定かではない。というか難しいと思う。ごく少数の開発者+プレイヤーに閉じた市場にしかならないと思っている。

でも、おじさんそういうの好きよ。

  • どうなっていくといいか

特定企業にプラットフォームを握られるべきではない。
今は各プラットフォーマーが縄張り争いを始めているが、おそらくその中からは新しいものは生まれないと思われる。
上に書いてきた自分のアイデアのようなどこかで聞いたことあるようなやつでは全然ダメ。
細い市場であるほどニッチを深掘りしていく必要があり、つまりはインディーズ、CGM、同人文化を受け入れる必要がある。
国内外、いろんな匿名掲示板とかで酔わない移動方法などの議論があるみたいだし、そういうのを簡単に試せる土壌が必要。

そのため、VR機器は当然として、それを動かすプラットフォームもオープンにするべき。
Steamはインディーズへの窓口が広いため悪くないが、エロ・グロ・不謹慎を受け入れることができる別のプラットフォームが望ましい。
いったんはアングラ的になんでもありの世界を作り、その中から圧倒的なキラーコンテンツ、革新的なVR向けゲームジャンルが生まれるのを待つべき。
それまでVR機器の供給やVRに関する人の熱意が続いてくれればよいのだが。
(熱意を維持するためにも、エロを…)


6/22:ちょっと日本語が変だったのを修正。